5月30日から3日間、インテックス大阪で開催された日本電設工業協会(山口学会長)主催の「JECA
FAIR2012」(第60回電設工業展)は、3日間の来場者が大阪会場では過去2番目となる9万3744人を記録し、盛況裏に終了した。
今回は「スマート技術で社会貢献―未来都市づくりへのチャレンジ」をテーマに開催され、省エネ・創エネ・蓄エネなどのテーマ製品が多数出展された。
会場の中心となるテーマプラザでは、次世代のエネルギーインフラとして注目を集めている環境配慮型都市「スマートコミュニティ」をコンセプトに、スマートコミュニティ全体風景のジオラマやEV自動車、EV用充電設備、スマートハウス、スマートメーター、風力タービンなど、関連する製品が実物で多数展示され、来場者の注目を集めた。
今回で51回目となった恒例の製品コンクールは、38社(うち新規6社)が参加し、国土交通大臣賞、経済産業大臣賞、環境大臣賞など14の受賞製品が決まった。審査基準は、省エネ・低炭素社会実現に向けた着想や活用度、社会的貢献度、省スペース性、環境性などで、再生可能エネルギー分野だけでなく、あらゆる分野に焦点を当て審査が行われた。
中でも、「日本電設工業協会らくらくコントロール賞」を受賞した、河村電器産業の無線デマンドコントロールシステム「D―Remo―Con(デマンド・リモート・コントローラ)」は、デマンド電力を計測しながら、目標値の超過が予測された時に空調のコントロール運転を実施し、省エネと省マネーを実現する。審査委員長代行の国土交通省大臣官房官庁営繕部設備環境課平田哲人課長補佐は同製品の受賞理由について、「簡易導入と経済性、運用性の良さを実現している」と述べている。
なお、製品コンクールの表彰式は、大阪のラマダホテルで6日行われた。