スワロー電機(大阪市東住吉区桑津2―6―32、TEL06―6719―8100、河原実社長)は、東京営業所の営業体制を強化し、同営業所の売上高を前期比50%増やし、同営業所の全社売り上げ比率を現在の25%から40%まで高める。
同社は、作業時間を従来品の5分の1に短縮した、ねじアップ式端子台を備えたトランス(特許取得)や、紙巻ボビンを樹脂成形ボビンに変え、湿気や埃などによる絶縁不良を防止する単相・三相の小型・中型トランスなどの画期的なトランスを開発し、ユーザーから好評を得ている。さらに大型トランスや、海外規格取得トランスも好調に推移しており、2012年5月期決算では、売上高が前期比11%増、利益も大幅に増加した。
ねじアップ式トランスは、保護カバーやねじを取り外す手間がなく、圧着端子を入れて締めるだけで作業が完了するので、従来品に比べ結線時間が約5分の1以下に短縮できる。
加えて、各相の端子台をカラー化し誤配線防止や、1台のトランスで6通りの入力電圧を取り出すことができるマルチトランス機能、通電時にLEDランプが光り通電状態が確認でき安全を確保する通電表示機能など、各種の優れた機能を搭載しており、置き換え需要のほかに、新規需要にも繋がっており、急速に売り上げを拡大している。
特注品を中心とした大型トランスは、病院向けや、メガソーラー向けなどインフラ関連を中心に需要が拡大しており、電材店ルートを中心に売り上げが拡大している。特にメガソーラー関係は、政府の海外開発資金援助も絡み、海外物件で伸長している。
海外規格対応では、欧州向けに安全規格のEN規格、CEマーキング適合、カナダ・米国向けにcUL/UL規格などの規格を認証取得しており、海外向けのシステム・製品に対応可能である。
東京営業所はこうした新製品の伸長もあり、昨年度の売り上げは前年比40%増を達成している。関東地区は市場が大きく、今年夏以降は、震災の復興需要も見込めるとして、同営業所の営業体制を強化していく。
河原社長は「堺工場の大型の設備投資がほぼ完了したので、今年度は営業体制の強化を図り、売り上げ増につなげる。東京営業所は全社の売り上げアップを図る大きな核であり、今後大いに期待している」と語っている。