マレーシア・メ社の地域冷熱供給設備アズビルが省エネ診断

アズビルは、マレーシアのメガジャナ社が、サイバジャヤに所有する地域冷熱供給設備に、同社の「ユーティリティ設備運用最適化技術」を中心とした省エネ診断を実施することになった。

この省エネ診断は、日本政府が2008年のASEAN経済大臣会合で提唱した「アジア知識経済化イニシアティブ」に基づいた活動。「アジア知識経済化イニシアティブ」は、ITを軸とした技術革新を活用する、より高度な知識経済圏の構築に日本の経験・ノウハウを提供し寄与しよういうもの。

今回の省エネ診断は、経済産業省から電子情報技術産業協会(JEITA)グリーンIT推進協議会が受託した12年度「アジア域内の知識経済化のためのIT活用等支援事業(グリーンITの推進)」の一環として、行うもの。

省エネ診断では、必要に応じてテンポラリの計測器を取り付けるなど運転データを収集・解析し、省エネ提案を行う。これによりマレーシアの省エネやCO2削減を進める。今年11月末に診断結果と最適運用方法の提案を行う予定。

同社の「ユーティリティ設備運用最適化技術」は、工場やビルに電力、蒸気、冷水、温水、圧縮空気などのユーティリティを供給している設備に対して、大幅な省エネルギー・CO2排出削減を実現するもの。新たに高価な機器を導入することなく、制御技術によって既設のユーティリティ設備全体の連携、運用最適化を図り、ユーティリティ設備全体で効率を最大化する。国内の実績では、総エネルギー使用量の2~5%の削減が可能。

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