日本配線資材工業会(JWAA、高橋信房会長)は9日、東京の中野サンプラザで環境セミナーを開催した=写真。製品含有化学物質管理の情報をサプライチェーンで整備、伝達することが世界のすう勢となっており配線資材メーカー、商社も関心が高く、セミナーには58人が参加した。
配線資材は、部品などと同様に川中産業として川下産業から製品含有化学物質管理の情報の提供を求められる状況にあり、化学物質規制強化に伴い情報伝達のための管理負担が増加している。そのため、情報授受の様式を統一したJAMP様式が普及しており、JWAAでも会員を対象にセミナーを開催している。
4回目となる今回のセミナーでは、木村公明産業環境管理協会技術参与・JAMPアーティクルマネージメント推進室長が化学物質の国際動向、規制動向の最新情報を提供、JAMPの情報伝達様式について説明した。
この後、日立製作所情報・通信システム社、高木商会が含有化学物質の情報伝達の取り組み事例を紹介した。
自動車・自動車部品、電機電子、化学、鉄・非鉄金属の各業界、JAMP、JGPSSIが参加して作成した含有化学物質管理ガイドラインが8月に発行予定など、産業界はいや応なく統一様式の使用を迫られており、参加者は熱心に質疑応答を行っていた。