工場内通信の普及活動に取り組んでいる10のオープンネットワーク化団体が共催で、「産業オープンネット展2012」を、名古屋(9日・ウインクあいち)と東京(11日・きゅりあん)で開催し、当初予想を大きく上回る約650人の来場があり、成功を収めた。
参加した団体は、EtherCAT Technolgy Group、FDTグループ日本支部、ODVA日本支部、CC―Link協会、セーフティネットワークジャパン、日本AS―i協会、日本電機工業会ネットワークス推進特別委員会、日本プロフィバス協会、HART協会、MECHATROLINK協会で、協賛で各団体のメンバー会社34社も参加した。
オートメーションの高度化のために、オープンネットワークは必須となってきているものの、今までは各団体が独自にセミナーや展示会を企画して、参加者を集めていた。今回、各ネットワーク団体がそれぞれの利害を乗り越えながら初めて一堂に集まるイベントを開催したことは、今後のオープンネットワーク化推進において、大きな意義を持ち、来場者にとってもそれぞれのネットワーク、機器を比較・検討できる機会となる。
会場では、参加団体と協賛会社が実際にオープンネットワークを介して機器を動作させるデモや、参加者の前で実際にネットワークを組み立てるエンジニアリングデモを行う団体もあった。
また、セミナーでは、9団体と協賛会社16社が3つのセミナールームを使って開催。特徴、アプリケーションなどを説明した。コースによっては定員オーバーで、聴講できないものもあった。
主催した産業オープンネット展準備委員会では、来場者や参加団体へのアンケートなどを基に、今後の継続開催について検討をしていく方針。