フエニックス・コンタクト(横浜市港北区新横浜1―7―9、TEL045―471―0030、青木良行社長)は、国内でのセーフティ事業への取り組みを強める。工作機械やプロセス制御などの工場設備向けに加え、風力発電や鉄道制御など工場の外の市場でも拡販を進める。
製品もセーフティリレーユニットやセーフティコントローラなどで新製品を追加するほか、セーフティ用途で使いやすい端子台や筐体なども訴求していく。
同社は安全機器の先進国であるドイツを本社としているだけに、安全思想を優先した製品の品ぞろえが充実しているが、機能安全・機械安全の観点からセーフティ制御を実現するセーフティリレーユニットやセーフティコントローラもラインアップしている。
PSRシリーズでは、簡単にI/O点数の拡張が実現できるモジュラー式、無料ツールで簡単にロジックが組め、I/O点数の拡張も可能なタイプなどをシリーズ化している。
今年4月のハノーバーメッセでは、セーフティコントローラ本体表面のパネルスイッチを直接操作できる新製品も発表しており、今後日本市場にも投入していく。
ドイツ本社では7年前から再生可能エネルギー市場開拓の一環として「風車プロジェクト」をスタートしているが、日本でも今後、風車をはじめとした再生可能エネルギー市場が広がることが確実なことから、風車のモータを安全に制御するニーズも求められてくる。
同社では、工場に限らず、データセンタの安
全、鉄道の安全などあらゆる市場での安全制御実現を視野に入れているが、当面、工作機械、プロセス制御、風力、鉄道の4つでプロジェクトを組んで市場開拓を行っていく。
安全セミナーを今秋に開催予定しているほか、代理店への販売支援、関連メーカーとの協業なども検討している。