オムロンは、業界初のクランプ一体型を実現したクランプ電力ロガー「形ZN―CTC11」を発売した。標準価格2万9800円。
同社が昨年発売した簡易電力ロガー形ZN―CTXシリーズは、装置や生産ラインを止めることなく簡単に電力量の確認ができ好評を得ている。ZN―CTC11はその簡便さをさらに追求。LCD表示器や計測データを記録するフラッシュメモリを搭載し、1台でより簡単かつ手軽に電力量の把握ができる。
通常の電圧計測は、分電盤のブレーカなどに直接配線する必要があり、取り付け・取り外しのたびに装置やラインを止めるため、安定した生産に支障をきたす場合があった。
ZN―CTC11は、電圧配線することなく本体を電源線にクランプ(取り付け)するだけで、リアルタイムに電力量が表示でき、ラインや装置を止めることなく電力量の記録が可能。
計測電流値に加え、自動換算した電力値も表示する。
本体にクランプ、バッテリ、メモリ、表示器を搭載した小型オールインワンモデルで、狭い盤内でも取り付けが簡単。リチウム二次電池駆動で電源配線不要。1秒間隔の計測で約1週間連続動作可能。大容量メモリにより約20日分のデータが本体に記録できる。
計測データはUSB経由でPCへ取り込み、付属の無料ソフトウェアで分析が可能である。
各作業フロアの分電盤や装置の電力量を計測することで、総消費電力量に対する影響度や時間ごとの変化が把握でき、より効率的で削減効果の高い省エネ活動に貢献できる。