オプテックス・エフエー(小國勇社長)は、業界で初めて専用の定電流電源や抵抗ボックスを不要とする、画像検査用のセンシングLEDスポット照明「OPS―Sシリーズ」を発売した。標準価格は3万2000円で、同等クラスの製品で業界最安値を実現した。国内販売目標は初年度3000台。
LEDスポット照明は、電子・半導体部品・液晶ディスプレイの製造工程上の位置決め・外観検査用途に数多く使用されている。OPS―Sシリーズは、特許出願中の「FALUX―itテクノロジー」を採用。新開発のトランス内蔵電圧変換定電流回路により、DC12V電源に直接接続できる。
同テクノロジーは、赤白青の異なるLEDを1個搭載したスポット照明を、汎用のDC12V電源に直接接続しても規定の電流が流れるように制御する。温度補償回路の搭載で点灯直後の温度上昇や周囲温度の変動があっても輝度を一定に保つ。
これにより、業界で初めて専用の定電流電源や抵抗ボックスが不要となった。リング照明などのDC12V照明と混在使用でき、コストとスペースの削減に寄与する。
さらに、輝度のモニタリングとフィードバック制御が可能な、独自のセンシング機能(特許出願中)により明るさを自動管理。最大輝度を5万時間、一定に保つことができ運用時の保守コストを削減する。
独自の設計でレンズの光学系を最適化。通常発光で同社従来製品の5倍、ストロボオーバードライブで10倍というクラス最高輝度と高均一性を両立するとともに、省スペースのL型筐体を採用し、レンズ装着時のデッドスペースを削減している。
なお、同社では各種の検査に対応するため、光を均一に照射する高均一タイプを9月に発売する予定である。