竹中電子工業(京都市山科区四ノ宮奈良野町20―1、TEL075―581―7111、海住隆祥社長)は、白色LEDなどの同色、またはバラツキを判別するパッシブ式色調センサ「CST―R80」を発売した。標準価格4万8000円。
CST―R80は、同社の投光光源を持たないパッシブ式カラーセンサ「CS―R80」のファミリー機種。従来の色比率判別(R、G、B)出力と、明るさ判別出力を追加し、色比率0・01%、明るさ0・1%という高分解能を実現。
2つの出力を組み合わせることで、より精度の高い測定が可能となり、肉眼では見分けができない波長及び明るさの差も判別する。
R、G、B色比率や明るさなど、視認性に優れた大型3桁デジタル数字表示の分光感度モニタを装備。色調の数値管理も可能である。
基準色の登録は本体のボタン、さらに装置から離れたところからでも行える外部入力も用意。検出部は狭い場所でも自由に曲げられるファイバ式で、装置に合わせファイバユニットも変更できる。さらにオプションとして、専用ファイバユニット(3000円)、光量調整が可能な入光量可変ユニット(9000円)を用意。検出先端部に装着し安定した測定ができる。
用途として、白色LED照明などの検査工程での色ムラ、色のバラツキ、明るさのランク分けに最適である。また、外部基準光源を使用し、同一品種の半透明フィルムを色比率と明るさで判別する、フィルム透過光学特性の品質チェックや、照明やディスプレイ、自動車ランプなどの検査工程でも利用できる。