配電盤・制御盤機材メーカーの篠原電機(大阪市北区松ヶ枝町6―3、TEL06―6358―2655、篠原基一郎社長)は、風雨など厳しい屋外環境に設置するキュービクルや配電盤向けに、通気と雨などの浸入を防ぐ通気ギャラリー(排気口)「薄型防噴流ギャラリー
型番GTS―20W」の販売を開始した。
新製品は、空気を通すが水は中に入らない独自の止水構造を持つ樹脂製の新開発インナーパーツ(特許出願中)を搭載しており、風雨などによる表側(外側)からの浸水は、インナーパーツによりほぼ完全に遮断し、ギャラリー内側のフィルタに水が入らない。
これにより、雨天時でもフィルタに水膜ができず換気能力を落とすことがない。
表側の開口面積は125平方センチと他社製品よりも大きく、換気性能が高い。
さらに、同社従来品と同等の保護等級IP45を確保しながら、奥行き寸法は同社従来の80ミリから16ミリへと大幅なダウンサイジング化し、盤内の省スペース化が図れる。
また、表側(外側)のギャラリーを外してフィルタの交換が可能で、フィルタのメンテナンスも容易である。
裏面(内側)には160ミリ角のファンの取り付けが可能で、排気用として使用できる。
材質は、外側のギャラリーとフィルタケースが塗装付きステンレス、インナーパーツが樹脂(ポリプロピレン)製、防塵フィルタが不織布フィルタとなっている。外側ギャラリーのサイズは250ミリ×250ミリ。RoHS指令対応製品。
既存の配電盤・キュービクルに後付けでき、すでに大手の配電盤メーカーから受注している。同社では今後、様々なサイズや材質のギャラリーを開発する予定で、塩害などの対策用として展開していく方針である。