安川電機のモータシステムが、EV(電気自動車)向けに相次いで採用された。
マツダが今年10月から販売を開始する「デミオEV」の駆動システムに同社のモータドライブシステムを採用、またトヨタ車体が販売を開始した1人乗りの超小型電気自動車「コムス」の駆動用に同社がモータの供給を行っている。
デミオEV向けのモータドライブシステムは、独自の電子式巻線切り替え技術とモータ制御技術をマツダと共同開発したもので、低速領域で必要とされる高トルクモータの特性と、高速領域で必要とされる高回転モータの特性を、ひとつのモータに併せ持っているのが特徴。
広範囲な速度領域で高効率運転を実現でき、デミオEVの力強く伸びやかな走行性能の実現に貢献している。
コムス向けモータは、超小型EVで特に必要な小型・軽量で高出力なモータニーズに対し、同社が長年培ってきたモータドライブ技術と、FA・産業用ロボットで培った小型化技術を最大限に生かして、環境性能にマッチしたモータを製品化した。
コムスのコンセプトである使い勝手が良く、かわいらしく親しみやすいデザインで近距離移動に適した車としての性能と高い信頼性の実現につながっている。