エニイワイヤ(京都府長岡京市馬場図所1、TEL075―956―1611、齋藤善胤社長)は、本社と京都工場を三菱電機京都製作所内に移転統合し、業務を開始した。
新本社および工場は、三菱電機京都製作所内219工場2階。延べ床面積は1130平方メートル。移転統合の目的は、新本社・工場に集約することにより、開発から製造、営業までの一体化を構築し、さらなる社業の発展とより一層のサービス向上を図るため。
同社は2001年4月設立で、センサ・アクチュエータレベル対応の省配線システムの開発・販売を行ってきた。10年4月に三菱電機が資本参加したことで、三菱電機のグループ会社として協業を開始。
三菱のトータルネットワーク技術に、同社のセンサレベルネットワーク技術を組み合わせ、リードタイムやダウンタイムの短縮、配線コストの低減などを推進している。こうした実績を基に、さらなる連携強化へ、本社・工場を移転した。
新工場は、エニイワイヤが得意とする省配線機器や、近年注力している省エネ監視機器などを中心に生産。組み立ては外注を活用し、新工場では検査や出荷が中心となる。将来的にはファブレス生産も検討している。
齋藤社長は「三菱電機の傘下に入って2年が経過し、ようやく当社のコンセプトが打ち出せるようになった。今後も三菱電機との協業をより深化させるとともに、センサソリューションの一翼を担いながら、共に前進していきたい」と語っている。