今こそ中小企業は経営維新のとき秋葉原電機部品卸業会が講演会

「今こそ中小企業は『経営維新』のとき。社長も社員も自利利他の実践に命を燃やし勝ち抜け」との叱咤激励が会場に響く。50年間、中小企業の経営を指導してきた信念から吐出する講師の本音に、会場を埋め尽くした電機部品商社の経営者や幹部も引き込まれる。

秋葉原電機部品卸業会(伊佐野勝利会長)が6日、東武ホテルレバント東京で開催した8月例会の講演会のもようである。

伊佐野会長の「講師は中小企業の在り方に造詣の深い方である。講演テーマは、中小企業の経営維新。我々の経営にどう取り込んでいくか、講演は今後の企業の運営に必ず役立つ」とあいさつ。

それを受けて、神野宗介JPA総研グループ代表は演壇で「世間は7割以上が赤字であるが、トップが自らの運命は自ら拓く意気込みで実践すれば90%が黒字になる」と切りだした。

現在の世界的な金融経済恐慌の環境激変は、中小企業にとってビッグチェンジのとき。まさに経営維新断行のときを迎えていると強調。元気な会社に共通する要因は社長がまずやらない仕事を決め、増客と社員教育、資金繰りに全力投球している。社長は「顧客の創造」、「儲かる仕組みを戦略的に作り上げる」、「社員の本気度と能力を引き出す目標管理体制の整備」、「健全な財務体質の構築」の4点に専念することで、日本経済に貢献できると説いた。

神野氏は中小企業経営指導で50年、出身地福島を何度も訪問し被災した中小企業の支援活動をしているだけに、話す内容が具体的で真に迫り、参加者の経営意欲を醸成していた。

このあと懇親会が開かれ、大いに盛り上がった。

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