太陽電池モジュールで2つの試験サービス開始テュフラインランドシャパン

テュフラインランドジャパン(横浜市港北区新横浜3―19―5、TEL045―470―1860、ミヒャエル・ユングニッチュ社長)は、今年7月に新設した関西テクノロジーセンター(大阪市東成区)と太陽光発電評価センター(横浜市都筑区)で、太陽電池モジュールの「機械的偏荷重試験サービス」と、「塩水噴霧試験サービス」を開始した。

機械的偏荷重試験サービスは、主に同モジュールの積雪による負荷をシミュレーションする。塩水噴霧試験サービスは、沿岸部などで起こりうる同モジュールの塩害腐食について安全性や電力損失を検証する。

太陽電池モジュールに積雪があった場合、積雪はモジュールの下端部に積もり、モジュールの上端部と下端部では作用する荷重や機械的応力が異なってくる。こうした負荷の違いによる安全性や耐久性への影響を検証することが重要になっている。

同社の機械的偏荷重試験サービスは、標準的な機械的荷重試験の追加試験となるもので、実態に即した試験方法により、太陽電池モジュールに作用する雪荷重、及び風荷重のシミュレーションを行い、モジュールへの影響を評価するもの。

各国の荷重区分に合わせ実施することが可能で、日本国内の区域別平均荷重は、JIS
8955の記載内容に従って行われる。欧州域内はEN
1991に従う。

一方、日本は海に囲まれており、モジュールが塩害腐食する可能性がある。モジュール導体部が塩害腐食すると、抵抗が増加しモジュールの発火や、太陽電池システムのフレームやラックの構造損傷、変形に繋がる可能性がある。塩水噴霧試験は、太陽電池モジュールの塩害腐食耐性を測定する。

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