オムロンはEtherCAT対応製品として、「G5Aシリーズ」のACサーボドライバ(リニアモータタイプ)14形式と、リニアモータ16形式、および「RXシリーズV1タイプ」の汎用インバータ34形式と通信オプションユニットを発売した。G5シリーズはオープン価格、RXシリーズは標準価格15万~420万円、通信オプションユニットは8万円。
新製品は、Sysmacオートメーションプラットフォーム対応製品で、マシンコントローラ「NJシリーズ」を中心にしたACサーボモータ/ドライバ、インバータ、視覚センサなどをEtherCAT通信で接続することで、省配線や管理の一元化を可能にしている。
リニアモータG5シリーズは、コンパクトで高推力なコア付きタイプ(48N~760N)とコギングレスで速度安定性に優れたコアレスタイプ(26・5N~348N)があり、推力や用途により最適なモータが選択できる。コア付きタイプは、AC200Vと400Vの共用が可能で、電圧の仕様が異なる場合でもモータ保守品が共用化できる。
また、サーボドライバにEtherCAT通信機能を標準搭載しており100Mbpsの高速通信で、高速稼働時でも高分解能を実現。自動セットアップ機能により立ち上げ時間を短縮できる。
RXシリーズV1タイプは、インバータにEtherCAT通信オプションユニットを装着することで対応できる。近日、DeviceNetやCompoNetに対応する通信オプションユニットも発売予定。
さらに、同社のツールソフト「CX―Drive」で作成したプログラムをインバータにダウンロードすることで、機械の設計仕様に合わせたカスタマイズが可能。
そのほか、1台のインバータで重負荷モード・軽負荷モードが選択・設定でき、ファンやポンプなどの軽負荷用途では、低いモータ容量のインバータが使用でき、コストパフォーマンスに優れる。