C言語コントローラ三菱がハイエンド品ATOMTM最大限に活用

三菱電機は、MELSEC―QシリーズC言語コントローラのハイエンド品として、「Q24DHCCPU―V」の販売を開始した。価格はオープンで、2012年度700台の販売を計画。
新製品は、インテルのATOMTMと512MBのワークRAMを搭載して、大容量のプログラムを高速に実行でき、半導体製造・FPD製造・太陽電池製造・公共インフラ分野などの用途に使える。特に、システム制御用とユーザープログラム実行用の2つのマイクロプロセッサーを搭載したことで、ATOMTMを最大限活用でき、システム制御側の負荷に影響を受けずユーザープログラムの実行や、システムを停止させずにユーザープログラムの書き換えといった作業が可能になる。

しかも従来のマイコンやパソコン環境で開発したC言語・C++言語プログラム資産を有効に活用でき、汎用のC言語プログラムで製造ラインの各装置の多彩な制御を高精度に行える。

さらにインターフェースとして、複数のEthernet、SDメモリーカードスロット、USBコネクターを装備し、PCI
Express拡張コネクターの追加によりパソコン・マイコンからの置き換えが容易で、システムの拡張にも柔軟に対応できる。

C言語コントローラは、シーケンサー、パソコンなどのマイコンに使用する部品やパソコンの生産中止、OSの改廃などの課題を解決するために、シーケンサーで汎用のC言語プログラムを実行できるようにしたもの。

同社では06年からウインドリバー製のリアルタイムOS
VxWorksを標準搭載し、C言語プログラムを実行可能なMELSEC―QシリーズC言語コントローラを販売している。

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