数十ラメーノトルから数十マイクロメートル程度の微細気泡及び微細液滴(ナノ・マイクロバブル)の応用技術の開発と国際標準化を推進する新団体、一般社団法人「微細気泡産業会」(FBIA)が活動を開始した。会員には、IDECや島津製作所、パナソニックなど25社のほか、大学なども参加している。
ナノ・マイクロバブル技術は日本発の革新的技術で、この技術を使用することで、汚濁水の洗浄や水耕栽培の成長促進などの効果が認められている。しかし、今後の産業発展の前提となる規格の制定や認証技術などがまだ確立されていないことから、関連産業の発展や関連技術開発の進展に支障が生じる懸念があるとして、団体を設立したもの。
今後、ナノ・マイクロバブル技術に関する調査、研究、開発、標準化、認証等を産学官が連携しながら、ナノ・マイクロバブルの発生、計測、利用等の関連産業、及び水処理プロセス、環境、土木、飲料、食品、医薬品、医療、化粧品、農業・植物栽培、水産、洗浄、除染、新機能材料製造等の応用産業の両面で、技術の早期実用化と産業基盤構築を進める。
特に、ナノ・マイクロバブル技術の国際標準化、認証および利用技術開発へ積極的に取り組む。すでにナノ・マイクロバブル技術の国際標準化提案が経済産業省の国際標準共同開発事業として採択されている。
なお、会長にはナノ・マイクロバブル分野の権威である、寺坂宏一慶應義塾大学理工学部応用化学科教授が就任している。
ナノ・マイクロバブルの効果と考えられる応用範囲は、食品、飲料水、化粧品、医療、薬品、農業・植物栽培、水産、洗浄、トイレ洗浄、土壌洗浄、除染、水処理、化学、液晶・半導体・太陽電池製造、新機能材料製造など、多岐にわたる。
FBIAの所在地は、東京都港区浜松町2―2―15、浜松町ゼネラルビル4階(〒105―0013)、TEL03―6432―4242、FAX03―6432―4243。