日本開閉器工業(NKK、大橋智成社長)は、LED照光式押しボタンスイッチ・表示灯の表示面フィルム材料の工夫により、1つのスイッチで2つの発光色と表示メッセージが変換できるシリーズを拡充し、18日から順次販売を開始した。
新たに2色変換表示ボタンを追加したのは、KP01、KP02、UBの3シリーズで、既発売のUB2、NP01シリーズと合わせて5シリーズとなり、ボタン組み合わせで従来の12種類から280種類と大幅に増えた。2色変換表示ボタンの参考価格は219~291円。生産予定は初年度1万個、2年度3万個。
同社は2005年に同社独自のプレート構造により、1つのスイッチで2色の変換と表示メッセージの変換ができるUB2シリーズを発売した。LEDの光を吸収するフィルム材料の波長が色によって異なることを応用して、複数のフィルム材料を重ね合わせることで、スイッチの発光色に応じたパターンを表示できる。今回は、新フィルターを採用したことで、表示変換が可能な発光色、表示文字の種類とともに、対象のスイッチも拡大したもの。
発光色は、赤/緑に加え、青/橙を追加し、標準表示文字も4種類から10種類と大幅に増やしたことで、多様な使い方に対応。特注の表示文字制作にも柔軟に対応しており、一層用途が広がる。
主な用途は放送音響機器をはじめ、照光式押しボタンスイッチ搭載機器などに最適。