ソリューション提供企業へ米マキシムがシフト日本のEV市場に期待

高集積アナログ及びミックスドシグナル半導体メーカーの米・マキシム・インテグレーテッド社は、新コーポレート・ブランドを披露するとともに、今後のグローバルビジネス戦略を明らかにした。

同社は1983年設立で、従業員数9200人、2012年6月期の売上高約24億ドルを誇るアナログとミックスドシグナル半導体の大手メーカー。

このほど社名から「プロダクト」を外し、プロダクトサプライヤーからソリューションを提供する会社にシフトしていくことになった。

「業界が大きく変化してきており、当社も変わっていかなくてはならないとして、企業名と社名のロゴ及び色を変えた」(同社マシュー・マーフィー・シニア・バイス・プレジデント)。

ターゲット市場も、自動車、産業機器、モバイル、通信分野向けの技術に重点を置き、投資を行っていく。

自動車ではバッテリ、テレビ・ラジオチューナ、スマートキー、センサーや車載カメラなどが主要用途で、中でもEV(電気自動車)には大量のアナログICが使用されていることから「走る電機機器として重要視しており、日本の役割が高まってくる」(マーフィー氏)と、日本市場に期待している。また、産業機器ではFA、スマートメータ、医療機器向けにも拡大を見込んでいる。

同社の日本法人としてマキシム・ジャパン(東京都品川区、滝口修社長)がある。

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