オムロンは、7月からスタートした再生可能エネルギー買取制度に対応する屋外設置型パワーコンディショナ「KP55M―J4」5・5kWタイプ=写真=を11月、同「KP44M―J4」同4・4kWタイプを12月から発売する。また、オプションの操作ユニット「KP―SW1」を11月に発売。オープン価格。コンディショナの発売後3年間の累計販売目標は25万台。
パワーコンディショナは、太陽電池モジュールで発電した直流電力を家庭などで使える交流電力に変換し、システム全体の運転を自動管理する。新製品は、エネルギー買取制度により今後伸長が期待される戸建て向けや集合住宅、産業用の小規模太陽光発電システムなど、発電容量50kW未満の小型太陽光発電システムに対応する屋外設置型パワーコンディショナ。
系統連系発電設備(分散型発電)の出力を、商用ラインに接続する多数台連系時の単独運転防止技術「AICOT」を搭載。パワーコンディショナの設置制限を受けることなく、太陽光発電システムが様々な場所に設置できる。買取制度など電力会社との連携協議や接続契約の期間が短く、短期間で導入でき、トランスの設置が不要でシステムコストが削減できる。
5・5kWタイプの「KP55M」を9台並列接続することで、50kW未満の太陽光発電システムに利用できる。50kW以上の高圧連系に必要なキュービクルの設置が不要、電力系統の柱上トランスに直接連系が可能である。
さらに、集合住宅では太陽光発電普及拡大センター(J―PEC)の補助金利用の余剰買取、または全量買取の選択が可能。外部ファンレス設計で、静音・メンテナンスフリーである。本体に接続箱機能を内蔵。接続箱不要で設置コストを削減する。パワコン本体に表示部・操作スイッチを装備。オプションで操作ユニットを品揃えし、屋内からの状況確認や操作が可能である。
同社では、関連会社のオムロンフィールドエンジニアリングのアフターサービス網と連携しながら、拡販を行っていく。