磁気センサー大手のマコメ研究所(長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪10800―11、TEL0265―79―8154、沖村文彦社長)は、サーボ式重力加速度傾斜角検出器「CA―910シリーズ」の高精度検出能力に加え、耐衝撃性、耐振動性に優れる特徴を生かして重機、建設機械向け販売に積極的である。
重機、建設機械などは悪環境下の現場で稼働するため、搭載機器は頑丈さが求められる。
同社の傾斜角検出器CA―910シリーズは、磁気センサーが常に振り子の傾斜角度変位を検出し、振り子がいつも磁気センサーの中心に位置するよう、重力加速度を打ち消す方向にサーボをかける。このサーボ量に相当する値を傾斜角量として出力する仕組み。また、サーボをかけることで、振り子は常に制御される状態であるため、振り子のみの方式に比べ追従性、安定性が良い。
独自の磁気センサーを使用しており、高精度で検出できる。また、振り子はベアリングで支持されていることと相まって耐衝撃性、耐振動性を持たせた設計となっている。防塵・防滴構造。
機種は縦置型と横置型を用意している。検出軸はX軸(左右)、Y軸(前後)。検出範囲はプラスマイナス5度、プラスマイナス10度、プラスマイナス20度、プラスマイナス30度、プラスマイナス45度(任意指定)、応答時間約1秒。電源電圧DC24Vプラスマイナス10%。