因幡電機産業は、自社開発製品も含め、省エネルギー・環境配慮型製品のさらなる拡販を行う。
FEMS(ファクトリー・エネルギー・マネジメント・システム)の構築の推進、急速充電を可能としたリチウムイオン蓄電池や、経済産業省の補助金対象に採択されたエネルギーモニタリングシステム「エムグラファー」などだ。
このうち、エムグラファーは、環境省の「うちエコ診断検証事業」の対象機器で、今年3月からWeb連携機能を標準搭載しリニューアル発売した。インターネット経由で家庭や事業所のエネルギー使用量が把握でき、水道やガスの使用量も計測できる。同社ではこれらをPRポイントにさらなる拡販を行う。
一方、「太陽光発電プロジェクト」は、中大型の公共・産業用太陽光発電設備向けを中心に拡販を進めるために、10月1日付で電設東日本事業部と電設西日本事業部に編入した。
同社が強みを持っている空調機器関係は、電力の供給不安に伴う節電機運と猛暑を背景に、省エネ性能の高い製品への買い替え需要が進んでいることから、同社製の空調配管化粧カバーなどのさらなる充実を図る。
電材製品でも電力の供給不安を背景に、東日本を中心に自家発電設備の売り上げや受配電設備やLED照明、工具類も売り上げが増加している。
同社は商社機能とともに、メーカー機能・開発機能を併せ持ち、システム提案から開発・設計、カスタマイズ、サポートまでトータルソリューションとして提供することを強みとしている。最近では、省エネ・環境配慮をテーマとした自社製品の開発・販売に積極的に取り組み、メーカー機能の強化を図っている。