オムロンは、ワークが擦れる過酷な環境でも壊れにくい長距離メタルヘッドを採用した、オールステンレスボディの近接センサ「E2EFシリーズ」を発売した。
E2EFシリーズは、メタルヘッド(検出面)でありながら、同社の樹脂ヘッド製近接センサ「E2Eシリーズ」と同等以上の長距離検出(M18タイプで7ミリ)を実現した。
耐摩耗性が樹脂ヘッド製近接センサの約20倍という、ワークの擦れに強い0・4ミリ長距離肉厚メタルヘッドを採用。ワークが擦れる過酷な環境でも壊れにくく、金属ブラシによる清掃でもほとんど摩耗しない。これにより、センサ故障による設備停止を防止し、交換頻度を低減する。
ヘッド部分をフッ素樹脂コーティングしたスパッタ対策タイプは、スパッタの付着を抑制した安定検出が可能。オールステンレスによる難燃コードの堅牢ボディで、スパッタが飛散する溶接機周辺などでも安心して使用できる。
さらに、切粉対策を施しており、金属屑やスパッタ堆積などによる誤動作リスクを低減するとともに、金属ブラシなどによる清掃の必要がない。RoHS指令対応。
樹脂ヘッドの近接センサは、ワークが反るなどした場合、検出面のヘッドとワークが擦れあい、破損するリスクがあった。E2EFシリーズは、こうしたワークの擦れリスクが高い過酷な環境での使用に適している。