関西地区では最大級のものづくり専門展「関西ものづくりワールド2012」(主催=リードエグジビションジャパン)が、過去最多の800社が出展して10月3~5日までの3日間、インテックス大阪で盛大に開催される。「第15回関西設計・製造ソリューション展」「第15回関西機械要素技術展」「第3回関西医療機器開発・製造展」の3展にものづくりの最先端技術が一堂に集まる。課題解決に向け、例年多数の専門家・ユーザーが来場する。開場時間は午前10時~午後5時。
「関西設計・製造ソリューション展」は、西日本最大級の製造業向けITソリューションの専門展。課題解決のための最適な製品・技術を効率的に導入・比較検討する場として、製造業の設計・開発部門、製造・生産部門、経営企画・情報システム部門などをはじめとする多数のユーザー・専門家にとって欠かせない展示会となっている。
同展では製品カテゴリーごとに9つの特設ゾーンを設けている。CAD/CAM&PLM/PDMゾーン、ラピッドプロトタイピング・3Dプリンタゾーン、CAEゾーン、SCM・ERP・生産管理システムゾーン、3次元測定ゾーン、技術伝承・技術者教育ゾーン、省エネ・CO2削減ゾーン、設計・製造アウトソーシングゾーン、図面管理・文書管理ゾーンで、ものづくりに関するあらゆるソリューションが集結した。
このうち、「省エネ・CO2削減ゾーン」には、エネルギー管理・見える化(エネルギーマネージメントシステム・CO2排出量管理システム・電力デマンド監視システム)、空調設備(省エネ空調・ミスト冷却装置・産業用チリングユニット・氷蓄熱ユニット・加湿・調湿装置)、工場用照明(LED工場灯・高効率反射板・照明制御システム・センサ式照明)、工場向け発電システム(太陽光発電・風力発電・水力発電・廃棄物発電・バイオマス発電)、高効率熱利用システム(コージェネレーションシステム・高効率ボイラー・熱交換器・ヒートポンプシステム)、断熱・工場緑化(工場緑化・断熱材・断熱シート・断熱塗料)、コンサルティング(省エネ診断・コンサルティングサービス・ESCO事業)などが展示予定。
同展では、導入に向けての具体的な相談をじっくり行うことができ、主要製品を一堂に比較検討できることから、仕様・見積もりを取り、導入をその場で決定する来場者も例年増加している。「リードタイムを短縮したい」「コストを削減したい」「品質向上を図りたい」などといったユーザーの課題に対する最適なソリューションを提案するために、会場では多数の出展社が「商談コーナー」や「コンサルティングコーナー」を設置し、導入事例や導入メリットを説明できる専門の技術者を常駐させている。
また、新製品・新技術の体験コーナーでは例年、課題を抱えた真剣な来場者が、直接製品に触れて実際の動作や操作性を体験し、熱心に導入のための検討をする姿を目にすることができる。
なお、4日には「関西ものづくりワールド」基調講演として、トヨタ自動車専務・生産技術本部長の牟田弘文氏による「トヨタのグローバル生産とモノづくり革新」と題して行われる。
専門セミナーでは、3日にマツダ執行役員藤原清志氏による「マツダにおける『SKYACTIV』開発秘話と今後の展開~走る喜びと優れた環境性能を備えたクルマづくりを目指して~」の特別講演が行われるほか、4、5日には6つのプログラムでセミナー開催が予定されている。