日立製作所の電力システム社のグループ会社である日立エンジニアリング・アンド・サービス(茨城県日立市)、日立協和エンジニアリング(同)、日立設備エンジニアリング(同)、日立エレクトリックシステムズ(同日立那珂市)の4社が、2013年4月1日付で合併する。4社合併による経営資源の集中により、国内外の多様化する市場への競争力を高め、エネルギー・社会インフラ分野におけるエンジニアリング・サービス・製品システム力を強化するのが狙い。
新会社名は「日立エンジニアリング・アンド・サービス(仮称)」(日立市)で、従業員数約4600人。資本金、代表者は未定。
日立エンジニアリング・アンド・サービスは、発電プラントや産業機器・情報向けなどの総合的なエンジニアリング・サービス・製品システム力に優れる。日立協和エンジニアリングは圧延用ロール・分析・塗装・めっき分野で優れた技術を持ち、日立設備エンジニアリングは、電気設備工事、発電プラント機器、FAシステムが得意であり、日立エレクトリックシステムズは、電気システムにかかわるエンジニアリング・製品に強みを有する。
日立は、今年4月に日本AEパワーシステムズから変電・配電事業を承継し、同時に強みである情報通信・制御技術に関する組織を統合し、電力流通事業部を設立している。
火力事業でも、今年6月、ドイツのサービス会社クセルフォン・エナジー社を買収し、欧州において、発電プラント設備からサービスまで提供する体制を構築した。