横河電機の子会社であるヨコガワ・サウジアラビアは、このほどサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコと、制御システムで戦略的購買契約を締結した。サウジアラムコが戦略的購買契約を結んだ制御システムベンダーはヨコガワ・サウジアラビアが初めて。
今回の契約締結は、機器納入、プロジェクトマネジメント、エンジニアリング、保守部品供給、保守サービスまで含む包括的な購買契約で、これにより両社は購買プロセスを大幅に簡略化できる。
ヨコガワ・サウジアラビアは、サウジアラビア国内ダーラン・テクノ・バレーの拠点を2倍の広さに拡張し、エンジニアリング体制の強化を図っており社員数も300人まで増加している。
特に、同国では女性の雇用促進が図られていることから、女性エンジニアリングチームを設け、サウジアラビアのみならず、他の湾岸協力会議諸国のプロジェクトも支援している。
また、2007年4月からは、サウジアラビアの新卒者や学生を対象とした1年間のエンジニアリング教育や、短期のインターンシッププログラムも開設しており、このプログラムの受講者は、これまでに130人に上る。
このような活動を通じて、同国の職業教育や産業振興に貢献していることも、今回の契約締結につながったものと見られる。