経済産業省は10日、第5回ロボット大賞を発表した。大賞にはパナソニックと松下記念病院の「生活支援ロボットソリューション事業推進」が選ばれた。このほか中小企業長官賞、日本機械工業連合会会長賞、次世代産業特別賞などが決定した。今月17日から3日間、東京ビッグサイトで一般公開される。各賞は次の通り。
【ロボット大賞】パナソニック・松下記念病院の「生活支援ロボットソリューション事業推進」=薬剤関連ロボット、自律搬送ロボットなどを、病院を模擬した環境に展示し、顧客に導入イメージを形成してコンサルティングによって病院の現場と経営の課題を総合的に検討したうえでロボットを用いたソリューションを提案。
【最優秀中小・ベンチャー企業賞】三次元メディアのロボット用3次元ビジョンセンサTVSシリーズ=バラ積みピッキング用に開発、各メーカーのロボットに接続可能なインターフェイスや連携プログラムを用意し導入の便利性を高める。
【日本機械工業連合会会長賞】三菱電機の知能化組立ロボットFシリーズ=知能ロボットに力覚センサ、3次元センサなどを組み合わせた知能化ソリューションとして提供することで、力覚制御やバラ積みピッキングなどを利用しやすくした。
【次世代産業特別賞】グローリー、川田工業のフレキシブルな自動組立ラインを実現するヒト型ロボットNEXTAGE=手作業の高い柔軟性を再現するため、道具や装置を利用して多種の作業、製造方法の変更に対応できる可動式頭部カメラと双腕を備えた人間大のロボット。
【社会貢献特別賞】千葉工業大学の原発対応ロボットQuince/Rosemary。
【サービス部門優秀賞】キュー・アイ、東京農工大学の球面超音波モータを使用した管内検査カメラロボット。
【産業用ロボット部門優秀賞】新日鐵住金、住友鋼管、日鉄住金プラント、安川電機のロボットの自在性を生かした3次元鋼管曲げ(3DQ)ロボット。
【公共・フロンティア部門優秀賞】東京大学生産技術研究所浦研究室、海洋工学研究所、海洋技術安全研究所の自律型海中ロボットTuna―Sand。
【部品・ソフトウエア部門優秀賞】THKの次世代ロボット向けRTシステムSEEDSolutions。
【ロボットビジネス/社会実装部門優秀賞】鹿島建設、熊谷組の災害現場で活躍する次世代無人化施工システム。