日立産機システム(青木優和社長)は、2014年度からの新省エネ基準に対応したトップランナー変圧器「SuperトップランナーIIシリーズ」(油入変圧器、モールド変圧器)を発売した。
新シリーズは、現行シリーズに対して、油入変圧器で改善率最大21%、モールド変圧器で同最大27%の省エネ性能を実現している。
高圧受配電用変圧器は03年4月に改正施行された「エネルギー使用の合理化に関する法律」(省エネ法)で、トップランナー方式の「特定機器」に指定された。油入変圧器は06年度から、モールド変圧器は07年度から始まり、トップランナー変圧器として普及している。
その後、トップランナー制度の見直しから変圧器もエネルギー消費効率が見直され、新たに14年度から油入変圧器、モールド変圧器ともに同一目標年度で新基準のエネルギー消費効率が適用されることになっている。
同社では、「Superトップランナーシリーズ」で対応しているが、今回14年度からの新基準をいち早く達成した「SuperトップランナーIIシリーズ」を投入し、先行する。
なお、同社では更に省エネ性能の高い超高効率変圧器「SuperアモルファスX」シリーズも発売し、省エネニーズに即した受配電設備を提供している。
今回の発売で14年度には国内トップシェアを維持しながら、シェア40%を目指す計画。