azbilグループのアズビル商事(東京都豊島区北大塚1―14―3、TEL03―5961―2153、神澤弘一社長)は、機械による人の挟まれを防止するセーフティエッジシリーズに、日本メーカーでは初めて欧州安全規格に適合した「セーフティエッジGS―M01」と「セーフティコントローラSC―U1D1」を新たに開発、17日から発売した。標準価格はセーフティエッジが1メートル3万5000円から、セーフティコントローラが1台5万円から。初年度1億円、3年後5億円の売り上げを計画している。
セーフティエッジは、作業現場における労働災害でもっとも多い挟まれ事故を防止するために、人と機械が接触する可能性のある扉やテーブルなどの可動部に取り付け、挟まれる前に人が接触したことを感圧センサが検知し、セーフティコントローラが機械設備を停止させるもの。
セーフティエッジは国際安全規格で基準が決められているが、これまで日本メーカーでは取得したところがなく、海外メーカー品が採用されていることから、同社では欧州安全規格EN1760―2型式に適合したセーフティエッジを開発、製品化した。
エッジスイッチとコントローラを組み合わせ使用することで、EN 1760―2:2001+A1:2009、EN ISO 13849―1:2008(カテゴリ3、PLd)に適合し、CEマークや欧州安全規格対応品として、欧州への輸出に対応や、国内外の安全用途に日本製として使用できる。
特徴は、コーナーパーツ(30度、45度、60度、90度)により、各扉形状に合わせた設置ができ、外皮ゴムと内部スイッチを別構造として組み込むことにより、厳しい環境での使用を可能にしている。
また、セーフティコントローラは、終端抵抗方式により長いスイッチに対しても簡単配線で使える。
同社は従来からもセーフティ事業に注力して来たが、昨今の国内を含め世界的に機械安全・作業安全に対するニーズが高まっていることから、自社でセーフティエッジとセーフティコントローラを開発、国産品としての使いやすさ、サービス体制の良さをポイントに拡販を進める。