【名古屋】CC―Link協会(CLPA)は、中国の大手重電メーカー系企業、上海電気菱電節能控制技術(上海市)をこのほど幹事会社とした。幹事会社としては初の中国企業で、今後も高い成長が見込まれる中国市場でのCC―Link普及を促進させる。
CC―Linkは、制御と情報のデータ処理を同時に高速で実現できるオープンフィールドネットワーク規格。対応機器の供給やシステム構築を支援するパートナー企業は9月末現在、1742社に達しており、CC―Linkに接続できる製品も1246種類ある。
幹事会社は、CLPAの議決権を持ち様々な事項を決定できる。従来の幹事会社は、IDEC、デジタル、日本電気、住友スリーエム、コグネックス、三菱電機の6社。
上海電気菱電節能控制技術は、三菱電機と上海電気集団の合弁会社で、省エネシステム、FAシステムなどの設計開発を行っている。CC―Linkを活用して中国の自動車メーカーなどに、省エネシステム、生産効率化システムを数多く構築している。
エネルギー利用の効率化を課題としている中国では、各種政策を通して、環境関連産業の育成が強力に推進されており、省エネ関連ビジネスの長期的な成長が見込まれている。中国市場に精通した上海電気菱電節能控制技術が幹事会に参加することで、CLPAの活動の一翼を担ってもらう。
中国でのパートナー企業数は現在218社だが、今年度中に240社を目標としており、将来的には500社まで伸ばす計画だ。