アマダ、上海に新事業所建設生産能力を倍増

アマダの中国現地法人、天田(中国)有限公司は、2013年に上海市青浦工業園区に新工場・テクニカルセンター・パーツセンターなどが集合した約4万平方メートルの新上海事業所を建設する。新事業所では、金属加工機械の総合メーカーとして機械販売・エンジニアリング事業・サービスの充実した体制を構築、さらにファイナンス事業を加えて、アマダのハードとソフトを中国市場に幅広く訴求し、アマダブランドの浸透を図る。

天田(中国)は11年12月、中国事業拡大を目的に上海市に統括会社として設立。上海、深圳、北京の各拠点を一元管理し、様々な情報を集結させて販売や業務、経営効率の向上を図るのが狙い。

アマダは、82年に中国向けに販売を開始し、86年には北京に天田北京事務所を開設した。また、北京機床電器廠および北京国際貿易公司と提携し「天田機床北京維修站」を設立している。

これまでに中国国内で約4500社へ1万6000台以上の機械を販売している。

近年の中国市場は、国内市場の拡大に伴い内陸部の経済環境に変化が生じてきており、政府による内陸部のインフラ整備などの格差是正対策で、地方中核都市での経済成長が著しい。同社では沿岸部を中心に販売・サービス体制を構築してきたが、こうした流れを受け、地域性を反映させた展開が必要と判断、現在の沿岸部中心にある16の販売拠点を、内陸部へも設置し22カ所に拡大する。

人員も積極的に増員を進め、営業だけで13年には現在の80人から120人体制に強化する。

また、新事業所建設で、工場の生産能力も現在の2倍の月産120台に増やす。ベンディングマシン、レーザマシンに加え、パンチングマシン、金型の生産も行う。

さらに、テクニカルセンターでは、顧客の日々の課題からトータルの金属加工に至るまでエンジニアリング提案を行うほか、パーツセンターでは、確実なメンテナンス、迅速な部品供給が可能となり、金属加工のすべての面で最高のサービスを提供する環境が整う。

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