三菱電機は、電磁開閉器の新製品として、小型化と安全性、作業性を向上させた「MS―Tシリーズ」と、産業用モーターの故障を1台で未然に防止できるマニュアルモータースターター「MMP―Tシリーズ」を26日から販売を開始した。標準価格は、電磁開閉器が5630~1万5570円、2013年度70万台の販売を計画、マニュアルモータースターターは1万1000~1万8000円で、同8万台を計画している。
MS―Tシリーズは、内部構造の最適化で、電磁接触器部分の横幅寸法をフレームサイズ11A品では従来比約16%薄型の36ミリにし、電磁開閉器全体でもフレームサイズ20A品(補助2極)では同約29%の幅45ミリと小型化したことで配電盤内の設置スペースの有効利用につながる。
また、メンテナンス時に指が直接端子に触れない端子カバーを標準で装備して作業者の安全を確保するとともに、配線合理化端子(オプション)の採用により、素線・圧着端子を端子部に差し込み、ネジを締めるだけで配線でき、配線前の端子ネジを緩める作業が不要になるなど、メンテナンス時の安全性と取り付け配線時の作業性を向上させている。
機種選択を簡単にできるように、操作コイルの電圧適用範囲を拡大したことで、機種が現行の14種類から7種類に集約、発注時の機種選択が容易になっている。フレームサイズは、11A~25Aまで5タイプが完備。JIS、IEC、UL、CE、CCC、TUV規格を近日取得予定。
一方、マニュアルモータースターターは、過負荷電流や短絡発生時の事故電流を遮断することで、1台で産業用モーターを保護し、トラブルを未然に防止できるもので、定格遮断容量100kAの事故電流にも対応できる高い耐久性(遮断容量)が特徴。
奥行き寸法76ミリ(幅45ミリ、縦90ミリ)と薄型化したことで機械装置内のスペースの有効利用につながり、事故電流を遮断した時には赤色に表示する短絡表示ユニット(オプション)を装着できる。
また、MS―Tシリーズ同様、メンテナンス時に指が直接端子に触れない端子カバーを標準装備して作業者の安全を確保し、配線合理化端子(オプション)の採用により、素線・圧着端子を端子部に差し込み、ネジを締めるだけで配線できるなど、メンテナンス時の安全性と取り付け配線時の作業性に工夫をしている。定格は0・16A~32A。JIS、IEC、UL、CE、CC、TUV規格を近日取得予定。