鳥居電業は、1925年創業と今年で87年目を迎えた、長い社歴を誇るFA制御機器商社の草分け的な存在である。
国内の営業拠点は、東京・秋葉原の本社を中心に、千葉、埼玉、神奈川、茨城などの関東圏のほか、福岡に営業所、岩手と長野にサテライトオフィスを設置し、また中国にも、上海に現地法人「拓麗自動化商貿」を2006年に設立して、日系企業を中心としたサポートを行いながら、国内とリンケージした取り組みで大きな効果を生み出している。
FA商社として「制御とメカの融合」と「スピード化」に力点を置いて、顧客へのソリューション活動を展開している同社の強みは、システムサポート力が充実していることである。社内に4人のSE技術者や、20人の空圧機器の国家資格者を有しており、顧客との打ち合わせや調整を1人で直接行える対応力は、顧客との信頼関係を構築し、同社の技術力アピールに繋がっている。
また、顧客が求めている最適な装置を作り上げるために、豊富な経験を生かしながら、社内外のネットワークを駆使してカスタマイズできる力も、FA商社としての存在感発揮になっている。
産業全般に厳しい中で、強みを持っている医療器や医薬品向けの販売は、安定した売り上げ確保に貢献しており、今後もこの分野向けの比率を高めていく方針である。
商社の基本は「人」であることから、社員の教育にも継続して力を入れており、社員一人ひとりが1年間の「チャレンジ目標」を掲げて、自己のスキルアップに取り組んでいる。
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