大和無線電機は1948年設立で、今年で創業64年目になる。電子部品からFA機器まで幅広い製品領域を扱い“商社のコンビニ"を目指して、「1個でも1万個でも必要な時に、必要な場所へ、必要な技術(商品)を提供する」という経営姿勢を掲げ、仕入先、販売先との信頼関係も強い。
現在、東京・湯島の本社を中心に、関東地区に4カ所、大阪に1カ所の営業拠点、本社と埼玉に物流センターを構える。また同社の強みとなっているのは、市場のグローバル化の中で、日本と海外をシームレスに繋ぐ販売体制である。本社内に「ダイテックジャパン」を置き、香港の現地法人「DITEC」と連携しながら国内と海外の顧客・仕入先を一元的に管理。中国(深〓)、台湾、シンガポールの連絡事務所とも連携しながら、ASEAN地域までも展望したきめ細かな製品供給体制を確立している。商社として、顧客と仕入先の間に入って最適な製品を最適なコストで最適なところに届けるという、流通本来の使命を果たすことで存在価値をアピールしている。
また、Webを活用したネット販売にも早くから取り組んでおり、秋葉原地区の地の利を活かしながら、同業者との情報を共有したデリバリー体制で強みを発揮している。
国内市場では省エネ・節電、新エネルギー関連に注目が集まる中、同社では「LEDドライブ電源IC評価実験基板ユニット」を開発した。LEDからのノイズや照明のちらつきなどを試験できることから、LED機器の開発支援につながることを期待している。
(http://www.daiwa‐musen.com)