スワロー電機(大阪市東住吉区桑津2―6―32、TEL06―6719―8100、河原実社長)は、関東地区の営業を強化する。そのため、東京営業所(東京都千代田区神田和泉町1―12―7)が入居していたビルをこのほど買い取り自社ビルとし、営業所の人員を増員するとともに関東地区の営業体制を強化する。
同社が買い取ったビルは5階建てで、JR秋葉原駅から徒歩約5分と、非常に交通の便が良い場所に立地する。1階が同社の東京営業所で、新しく内装し直し10月から業務を開始している。5階は同社の宿泊施設にする予定で、2階から4階までは事務所などの用途にテナント貸しする。
同社は、1990年に同ビル内に東京営業所を開設。03年に仙台出張所を開設するまで関東地区を中心に東日本、北日本地区の営業を行ってきた。今回、自社ビルにすると同時に、東京営業所の営業体制を強化する。
これまで、大阪本社から同営業所に応援部隊を派遣していたが、今後は同営業所の人員を現在の4人から6人に増員し、より地域に密着した積極的な営業を行う。
同社はここ数年、メガソーラー関連や電力分野向けを中心に大型トランスの販売が好調なほか、特許を取得したねじアップ式トランスや、耐雷トランスなども順調に販売実績を伸ばしている。
特にねじアップ式トランスは、結線作業が従来品の約5分の1に短縮できる上、新開発の樹脂成形ボビンを採用することで放熱効果が向上するとともに、ホコリやゴミ、湿気などによる絶縁不良も防止でき、ユーザーから高い評価を得ている。
同社は、販売店や代理店の拡充策も推進しており、こうした評価の高い製品群を提供することで、販売店や代理店の評価も高まっている。現在、同社の製品を取り扱う販売店・代理店は95社にのぼるが、近々にも100社に達成しそうだ。
同社河原実社長は「全社における東京営業所の売上比率は現在26%だが、東京の営業体制を強化することで早々に売上比率を40%まで引き上げたい。また、蓄電池の需要増に対応するため、インバータ関連の新製品投入も計画しており、着実に事業成果を上げていきたい」としている。