オムロンはこのほど、一般社団法人日本IR協議会が主催する「第17回IR優良企業大賞」を受賞した。
同賞は、IR優良企業賞を3回受賞した企業に授与される賞。同社は2006年と07年の2回、IR優良企業賞を受賞、3回目となる今回も受賞に値すると評価され、IR優良企業大賞を受賞することになった。
同社は、投資家、アナリストの意見を次年度の改善につなげ、IR活動の質の向上を図ってきた。例えば、要望の高かった中国での工場見学や技術説明会など、趣向を凝らした催しを継続的に開催している。
また、事業戦略や財務状況などを網羅したアニュアルリポートと、CSR活動の取り組みをまとめた「企業の公器性報告書」を統合レポートとして一つに融合し、読者の利便性を高めた。中身についても、各事業部門長や社長、会長の特集の対談において、事業戦略や経営に対する考え方を分かりやすく伝える工夫を凝らしている。
今年度のIR優良企業賞には、同協議会の会員企業から294社の応募があり、IR優良企業大賞1社、IR優良企業賞6社が選定された。
同協議会による同社の選定理由は次の通り。
「経営トップが社長就任直後から投資家と積極的に対話を続けている。IR部門は改善への意欲が高く、事業部門ごとの情報開示や説明が理解しやすい。投資家の声のフィードバックを重視し、社内向けの説明会などを実施している。個人投資家向け活動にも積極的で、ウェブサイトやフェア、説明会などを立体的に展開している。アニュアルリポートでは、各事業部門責任者のコメント紹介が評価され、CSR報告書との統合も始めている」。
なお、表彰式は12月17日、東京都港区のガーデンシティ品川で開催予定である。