富士電機は、コンパクト型インバータ「FRENIC―Mini」シリーズをフルモデルチェンジした。従来機能のほか、上位機種と同等の制御性能を付加し適用範囲の拡大を図ったもので、順次ラインアップを拡充する計画。グローバル機種として海外市場にも積極的に販売していく方針である。
新「FRENIC―Mini」シリーズは、ファン・ポンプや工場の生産設備などの制御以外に、独自技術のダイナミックトルクベクトル制御方式の採用により、これまで対応できなかった搬送台車、遠心分離機などへの適用を可能にしている。
また、ネットワーク機能(Modbus―RTU、富士汎用インバータプロトコル)を標準搭載し、パソコンやPLCを介してインバータを一元管理できる。
このほか(1)出力周波数を簡単操作(2)従来製品と完全互換できるなどの特徴を持っている。
発売製品は定格電圧3φ200V、容量0・1~3・7kW。
12月に海外対応品、来年3月に定格電圧3φ400V、容量0・4~3・7kWタイプと1φ200V、0・1~2・2kWタイプを追加発売するほか、順次機種を充実させる。