立花エレテックの2013年3月期第2四半期決算は、半導体デバイス事業を中心に、欧州や中国など海外市況の減速に伴う輸出の落ち込みで、売上高593億5100万円(前年同期比2・7%減)、営業利益14億7300万円(同17・0%減)、経常利益19億1400万円(同9・7%減)、純利益11億8400万円(同7・2%増)となった。
セグメント別の状況と売上高は次の通り。
FAシステム事業は、自動車関連が海外案件を中心に堅調に推移したが、半導体分野や液晶製造装置向けのPLCやインバータ、ACサーボなどが低調で売上高282億3900万円(同1・7%減)、半導体デバイス事業は、欧州・中国など海外市況減速の影響で220億2000万円(同5・2%減)。
情報通信事業は、地方自治体や銀行・病院向けにネットワーク関連機器が大きく伸長し、25億8400万円(同21・3%増)、施設事業は、節電対策でビル用マルチエアコンや店舗・設備用エアコン、さらにLED照明が好調に推移したが、電力不足懸念からオール電化製品が低迷し50億5500万円(同2・1%減)、そのほかの事業は14億5200万円(同14・9%減)となった。
海外事業売上高は、中国経済減速の影響でマイコンなどの半導体が減少したが、メモリカードが伸長し88億5100万円(同0・0%増)で前年並みを確保。海外事業の売上高比率は14・9%(前年同期は14・5%)。
通期は、当初の予想通りの売上高1275億円(同3・2%増)、営業利益36億2000万円(同3・9%増)、経常利益43億5000万円(同1・8%増)、純利益26億円(同5・3%増)の増収増益を予想。