制御機器・電設関連メーカー、流通各社の2013年3月期第2四半期決算が相次いで発表された。国内市場は総じて省エネ関連が好調であるが、業種別ではインフラ・建築関連向けが増勢なのに対し、FA関連向けが低調で推移している。輸出は北米と東南アジア市場で売り上げを伸ばし、中国、欧州が減少している。通期では電設関連が2桁前後の伸長を見込み、FA制御関連は下半期からやや持ち直すと予測しているものの前年度比減少は免れない状況にある。
今年度上半期、市場で伸長している分野は、太陽光発電システム、配電・分電盤、自動車関連、情報通信、工場・ビル省エネ、自家発電設備、防爆・防災関連など。減少している分野は、半導体製造装置、液晶製造装置関連、産業機械などがあげられる。
FA制御関連では、インバータ、モータ、PLC、その他制御機器など軒並み減少しているが、インバータ、モータはリーマンショック前の売り上げを依然上回っており高水準で推移している。
先行き見通しについては、国内の電気設備関連機器は大震災復興需要、インフラ再構築需要が来年度から加わり引き続き順調に推移する見込み。一方のFA関連は工場の省エネ・省力化投資の増加、輸出の回復を期待している。海外市場では減少が続く中国の設備投資に関心が寄せられているが、来年度から設備投資が回復するとの見方も出ている。欧州は依然低調ながら、北米、東南アジア、中南米なども設備投資が増える。