オムロンの2013年3月期第2四半期決算は、海外市場の景況悪化などにより制御機器事業(IAB)が売上高前年同期比9・3%減少したが、車載事業(AEC)、社会システム事業(SSB)、ヘルスケア事業(HCB)が好調に推移し、売上高は前年同期並みの3042億1600万円(前年同期比0・3%増)となった。
利益面は、営業利益179億9100万円(同20・8%減)、税引前純利益172億2000万円(同18・3%減)、純利益122億7100万円(同5・6%減)となり、期初見通しは大きく上回ったものの減益となった。
セグメント別売上高は、IABが自動車関連業界向けで前年同期並みに推移したものの、電子部品や半導体関連業界の設備投資が低調に推移、さらに欧州の金融不安や中国市場の弱含みなどで1299億円(同9・3%減)と減少した。
電子部品事業(EMC)は、国内における自動車産業の需要回復で426億円(同4・5%増)、AECも自動車需要が好調に推移し473億円(同18・0%増)、SSBは前年度抑制されていた機器の更新投資などで235億円(同14・8%増)、HCBも家庭向け健康機器が伸長し326億円(同10・9%増)とそれぞれ増加した。
通期は、制御機器事業の巻き返しとIAB以外の事業のさらなる伸長を目指し、売上高6500億円(同4・9%増)、営業利益460万円(同14・6%増)、税引前純利益430億円(同28・2%増)、純利益285億円(同73・9%増)を予想している。