FA関連とPA関連の2大専門展示会が来年11月に共同で開催されることになった。「システムコントロールフェア(SCF)2013」と「計測展2013TOKYO」が統一コンセプトのもと同一会場で同時開催する。前回開催の相互入場から連携を進展させ、来場者、出展社への便宜を図る。両展合わせて800小間、来場者5万人を目標にしている。今回の実績をもとに東京と大阪の交互共同開催なども検討する。両展の実行委員会が共同発表した。
FA関連最大の専門展示会「SCF」は、日本電機工業会が1988年に開催、第3回から日本電気制御機器工業会との共催で、東京で隔年開催されてきた。FA総合展として定着、欧米企業やアジア企業の出展も増え国際色豊かになっている。昨年は139社・団体、584小間の規模で開かれ、電機・電子、機械を始め多くの製造業、非製造業の設計、開発・研究担当者など3万2124人が来場した。
PA関連最大の専門展示会「計測展」は、日本電気計測器工業会が1955年から開催。現在は東京と大阪で毎年交互に開いている。産業のマザーツールとして計測制御機器分野で国内最大の専門展との評価を得ている。昨年の東京会場は、90社・機関が333小間に出展した。電機・電子、機械・装置、化学・繊維・紙パルプ、エンジニアリングなど多業種から2万7950人が来場した。
両展示会は昨年の開催から相互連携を図り、東京ビッグサイト東館と西館で同時開催、来場者の相互入場を実施した。その結果、両展とも入場者が増え相乗効果を得ている。
その実績をもとに、来年は両展の名称はそれぞれ残すものの、連携をさらに進め同一会場・同時開催展として、来場者がFAやPA関連の最新技術・製品動向をより一層把握できるようにする一方、出展社の訴求効果を高める。
両展は統一コンセプト「オートメーションと計測の先端技術が集う」を掲げ、講演やカンファレンス、最先端技術セミナーなどを併催事業として取り組む。
FA、PA関連両分野は情報通信、機械安全、防爆、ソフトウェアなど多くの製品や技術が領域を超えて応用展開されており、製造とプラント産業の枠が取り払われつつある。それだけに、共同開催は来場者、出展社ともに利点が大きい。
主催者は「講演会、セミナーなどの企画を共同で行う。中国、韓国、インドなど海外からの来場者も増やし、出展社の海外進出支援などにも役立てたい」とコラボレーションの効果を期待している。
なお、「2013国際ロボット展」(東京ビッグサイト東館)との同時開催・相互入場も行う。
開催概要は次の通り。
▽コンセプト=「オートメーションと計測の先端技術が集う」▽会期=2013年11月6日~8日▽会場=東京ビッグサイト西ホール・アトリウム。
【システムコントロールフェア2013】▽テーマ=「ひとへ、地球へ、未来へ、ものづくりイノベーション」▽展示内容=最新の制御システムやソフトウェアからコンポーネントまでFA、社会インフラのオートメーション関連技術・製品。
【計測展2013TOKYO】▽テーマ=「計測と制御で創る未来地球」▽展示内容=FA・PA用計測制御機器、環境計測機器など計測・制御や省エネ・新エネに関連するソリューション技術・製品。