竹中電子工業(京都市山科区四ノ宮奈良野町20―1、TEL075―581―7111、海住隆祥社長)は、広い検出エリアで検出物体の色の濃淡や表面光沢の影響を受けずに、距離測距して検出物体を検出する「位相差ディスタンスセンサDX―S35F(5光軸タイプ)/DX―S33C(3光軸タイプ)」2機種を発売した。どちらもオープン価格。
位相差ディスタンスセンサは、検出物体に照射した反射光の時間差を計測する位相差方式を採用。集光位置を検出する従来の三角測距方式に比べ、検出距離を時間で計測するので対象物体の色の濃淡や色ムラ、表面光沢や表面の状態、鏡面反射、周囲の温度変化などの影響を受けにくく、安定検出を実現する。
3メートルの長距離検出を実現。単光軸に比べ、複数の光軸であるマルチビーム(3光軸・5光軸)により、検出エリアが広く、ソリのある対象物体も安定検出。5光軸タイプのDX―S35Fは、検出エリア設定機能付きで検出エリアが選択でき、設置の自由度が向上する。
接続機器(NPN/PNP機器)を選ばないフォトモス出力や、相互干渉防止機能で複数のセンサを使用しても誤動作を防止し広範な検出エリアをカバーする。投光光源に赤外LED光を採用、ハイパワー・ローコストで精度の高い安定検出が可能である。