駆動・制御機器・制御システム関連の半導体製造装置向け需要は、2013年半ばから後半にかけて上向きそうである。SEMIが4日発表した市場予測によると、13年は374・2億ドル、前年比2・1減で推移し、14年に420・8億ドル、同12・5%増と急成長し、11年の435・3億ドル規模に近付く。駆動・制御・システム各社は、食品・医薬品業界、社会インフラ関連市場の開拓に注力しつつ、半導体製造装置市場の回復を待つ状態が当面続きそうである。駆動・制御機器・システム業界にとって、半導体製造装置は国内最大級の顧客業種である。モーター、センサー、PLC、プログラマブル表示器、温度調節器、制御(盤)システムなど多数の駆動・制御機器・システムを搭載しており、駆動・制御関連市場の7%前後を占めていると推測されている。そのため、半導体製造装置の生産見通しに対する関心が高い。
SEMIが今回発表した半導体製造装置の市場予測では、2012年は382・2億ドル、前年比12・2%減である。ウェーハプロセス処理装置が2桁減少し、テスト装置、組み立ておよびパッケージング装置も減少する。ただ、その他の装置(ファブ設備やマスク/レチクル製造装置、ウェーハ製造装置)は伸長すると予測している。
地域別市場では台湾、韓国が伸びている。
13年は、12年の2桁減に比べ減少幅が縮小するが、2年続けてのマイナス成長である。しかし、13年は、装置市場の7割以上を占めるウェーハプロセス処理装置が0・3%増とプラスに転じ、全体を押し上げる。その他装置は、12年の6・3%増から13年には14・5%減になる。
中国、台湾、日本市場はプラス成長と予測されている。
半導体製造装置市場は、複数年のサイクルで成長・後退が繰り広げられるため、14年は一転して2桁成長が見込まれている。ウェーハプロセス処理装置、組み立ておよびパッケージング装置、その他の装置が2桁伸長する。
地域別市場も中国29・4%増、韓国15・6%増、台湾11・0%増など押しなべて成長すると予測されている。
駆動・制御・システム各社は半導体製造装置の技術動向にも注意を払っているが、450ミリウェーハとEUVリソグラフィの研究開発が進んでおり、導入時期は16年から18年にかけてと予測されている。