三菱電機は、SiC(炭化ケイ素)パワー半導体モジュールを搭載したCNC対応ドライブユニット「MDS―DM2―SPHV3―20080」=写真=を発売した。工作機械の主軸の高速化や高トルク化を図ることができ、製造現場の生産性が向上する。
新製品は、ダイオード部にSiCパワー半導体モジュールを搭載することにより、主軸モータの駆動速度が従来比で最大2倍と高速化を実現したほか、ドライブユニットの電力損失を低減し主軸モータのトルクを従来比最大15%向上している。
また、モータを完全に停止するセーフトルクオフ(STO)機能を標準搭載しているため、必要な電磁接触器の個数を削減。
しかも、制御対象の機械の位置を検出するリニアスケールとの直接接続を可能にし、外付けユニットが不要である。
主な仕様は次の通り。
▽主軸公称最大電流=200A▽サーボ公称最大電流=80A×3軸▽出力=定格電圧AC155V・主軸定格電流63A・サーボ定格電流15・8A▽入力=定格電圧AC200~230V・定格電流60A▽制御電源=DC24フラマイスナス10%▽重さ=15キログラム▽外形寸法=W260×H380×D278ミリ。月産3000台を計画。