富士電機の子会社である富士電機アメリカは、ブラジルに「富士電機ブラジル」を設立、来年1月1日から業務を開始する。
主な事業内容は、インバータ、半導体、プログラマブル操作表示器、計測機器、器具、感光体などのコンポーネント製品全般の販売や、産業分野でのFAシステム機器販売をはじめ、電力、交通、水などのインフラ分野における各種プラントの販売支援、中南米市場における政策、経済動向、市場調査・分析などのマーケティング活動を計画している。
同社のブラジルでの事業は、これまで富士電機アメリカ社を通じ、ブラジルを含む中南米市場にインバータ、半導体などのコンポーネント製品全般やシステム製品を販売、および電力発電設備や大容量変圧整流装置などのプラント輸出を行ってきた。
ブラジルは世界6位の経済大国であり、2014年のワールドカップ、16年のオリンピック開催などに向けて、急速なインフラ整備が見込まれており、製造業向け設備投資の伸長も期待されている。
同社では、ブラジルでの販売会社設立で、現地に密着した事業活動を展開し、認知度向上と中南米市場での事業拡大を図る。
ブラジルへは、オムロン、三菱電機などもFA事業の拡大に向けて、拠点整備に取り組んでいる。