2012年度の電気計測器全体の売り上げが、前年度比16・1%増の8787億円と過去最高になる。これは06年度の8643億円を上回る。海外拠点での生産・販売を含んだ国内販売と輸出、海外拠点売り上げを合わせた売り上げも同13・8%増の1兆389億円と過去最高を更新する。日本電気計測器工業会(JEMIMA、堀場厚会長)がこのほどまとめた「電気計測器の中期予測(12―16度)」によると、12年度の電気計測器全体の売り上げは、PA計測制御機器の電力関連の設備投資による大幅増加、電気測定器の再生可能エネルギー分野やスマートフォン、タブレット端末などのブロードバンド関連の測定器需要の増加などが要因となって、10年度の6470億円(34・5%増)、11年度の7570億円(17・0%増)に続き、3年連続2桁成長となる見通し。これはリーマンショック前のピークであった06年度を超えるもの。
製品別でも電気測定器(一般測定器)1536億円(7・1%増)、同(半導体・IC測定器)1277億円(5・5%増)、PA計測制御機器4815億円(32・3%増)、指示計器58億円(1・8%増)がプラスになる。
13年度は、電気測定器は伸びるものの、PA計測制御機器が3年連続した電力関連特需など復興需要の減少と3年連続の伸びからの反動もあり、電気計測機器全体では7%減の8172億円となり、14年度以降もほぼ横ばいで推移する見通し。電気計測機器全体の16年度は8221億円を見込んでいる。
一方、海外拠点での生産・販売を含んだ国内販売と輸出、海外拠点売り上げを合わせた電気計測器全体売り上げも、13年度以降は、PA計測制御機器の国内市場の減少もあり、若干減少するものの、1兆円規模の売り上げは維持し、16年度は1兆76億円を見込んでいる。