FAセンサは、工業・産業分野、食品・医薬・化粧品などの3品分野、さらに民生分野でも、センシングを支える制御機器として大きな市場を形成している。日本電気制御機器工業会による2011年度の検出用スイッチの出荷統計では、1062億円(前期比6・9%減)、12年度上期は自動車関連が好調で528億円、同1・7%増で増加傾向を示している。成長著しい3品業界は、製造ラインでの各種識別、不良品検知などの用途で需要が拡大している。性能面では、安全規格対応が進み、非FA分野でも使用できる製品が伸長している。
光電センサは、LEDや半導体レーザを光源にした非接触センサ。長距離検出には透過型が最適で、回帰反射型は配線工数や設置工数が半減できるメリットがある。FA分野では、超小型ヘッドで取り付けスペースが小さく微小物体も検出する光ファイバー式アンプ分離型の需要が高い。近接センサは耐環境性に優れ、工作機械やロボット向けなどを中心に幅広い需要が見込める。
エリアセンサやマットスイッチ、ライトカーテンなどの安全対策用センサは、安全重視の観点から需要が拡大している。回転角変位をデジタル量に変換するロータリーエンコーダや、自動車や外食産業にも採用が広がるレベルセンサなどの需要も伸長している。
測域センサは、長距離・高感度の検出が可能で知能ロボット向けの採用が進むほか、立体駐車場や高速道路分野など屋外向けアプリケーションも拡大している。MEMS技術を応用したMEMSセンサは、センシング技術の深耕が進んでいる。