2012年は、長期構想VG(Value Generation)2020を加速する2年目として、IA事業最強化の下、新たな価値創造に邁進した1年であった。“人と機械がベストマッチングする"最適な機械制御システムを提供するパートナーとして、国内ではエンジニアリング会社2社を統合し、中国ではオムロン通霊自動化有限公司を合弁設立した。一層高まる製造現場の省エネルギーなものづくりへは、電力量モニタや流量などを測定する各種環境センサ群を強化し、生産設備単位での電力量と製造状態の見える化を進めてきた。自社工場にも適用することで、お客様に提供可能な運用ノウハウを蓄積し、高い省エネ効果を得ることが実証できている。
また、太陽光発電の利用効率最大化に寄与するソーラーリレーや、液晶ディスプレイ・二次電池・ソーラーパネルなどに必要不可欠な高機能フィルムの微小欠陥検出を可能とするフィルム検査機など、環境に貢献する新商品を投入してきた。
13年はNo.1オートメーションパートナーを目指し、世界の成長を牽引するアジアで価値創出を加速する。マーケティング機能を一層強化し、日本の製造業が培ってきた品質と技術力で、新興国メーカに勝る商品を次々に投入する計画である。世界No.1の品ぞろえに、「高速・高精度」「安全」「環境」の価値を付加することで、品ぞろえの再強化を目指す。日本、中国、スペイン、アメリカに設立してきたオートメーションセンターの機能も引き続き拡充し、お客様にサービスを提供する体制を強化する。また、各社パートナー様とのアライアンスを一層強化し、商品のみならず、サービスの範囲も拡充して、人と機械がより一層最適にベストマッチングする制御を提供する。
「オートメーションパートナー」として、今年も新たな価値創出に邁進し、成長するアジアとともに日本の元気なものづくりに貢献していく。