2013年3月期の売り上げは、現在のところ前年度比2%増ぐらいとなりそうだ。今期は同5%増の計画でスタートしたが、大震災後の復興の遅れ、予想していなかった中国市場の低迷などが影響している。当社単体では横ばいであるが、連結では米国子会社のADCが前年比9%増と堅調に伸長して、売り上げに貢献している。
13年度の売り上げは5%増ぐらいの計画は達成できると見ている。政権交代に伴う新たな政策が期待されるとともに、半導体製造関連が今年夏頃には回復することが見込まれ、自動車も中国を除き2~3%以上は伸びるものと思う。
売り上げの80%弱を占めるFA機器では、米国で販売するプログラマブル表示器の新製品を今年夏頃に投入し、その後日本市場にも展開する。
またPLCの新製品を昨年夏に発売しており、現在市場への浸透を図っている。パネルコンピュータも10年から新シリーズの販売を行っているが、さらにサイズを小型化した新製品の開発を検討している。
ロータリーエンコーダなどのセンサ関係や、カウンタなども成熟製品ではあるが、顧客の装置・システム設計の段階で採用していただけるように市場開拓の努力を行っている。
一方、車載電装品も電動ポンプがアイドリングストップ機能向けに需要が拡大している。
昨年から、国内販売では既存の制御機器での販売ルートに加え、ジェイテクトグループのシナジーとしてベアリングや工作機械ルートでの販売も開始している。それぞれ扱い品の違いがあり、難しい面もあるが引き続き活用をさせていただく。同時に、ジェイテクトの工作機械をはじめ、ジェイテクトグループの各社に当社製品の採用提案も進める。海外では、ADCが事業拡大で場所が手狭になっており、増築を考えている。中国、インドネシア、インド、タイでも拡販を進める。