今年は「グループ力」をキーワードとし、パナソニックグループとともに成長していきたい。グループ会社には、それぞれ得意な分野、営業地域と、逆に不得意なところがあるので、連携することで互いに補うことができる。グループの製品を組み合わせ、工場のシステム、設備を丸ごと受注することもできる。
当社の製品は昨年の第3四半期が底で、今年の第4四半期からは伸びると見ている。半導体部品が動いてきたし、半導体製造装置も今年後半からよくなるだろう。自動車は国内は良くないが、グローバルで見ると減速はしていない。
中国では「地産地消」として、中国仕様の製品開発が進んでいる。生産設備などのインフラ投資はおおむね完了しているので、今後は営業を強化する。タイでの営業も強化し、インドやブラジルは、パナソニックグループの拠点、販路を活用、コラボすることで、早く進出できる。こうして、海外比率を高めていくことで売上げを伸ばしていく。
海外のローコスト製品に対し、国内では高機能・高付加価値を追求し、まだ参入していない新規市場を開拓、従来にない製品も開発していく。半導体、自動車以外の食品加工機械、薬品製造装置関連や、第3の柱を目指すエコ関連に注力する。
他社の機器とつながる「コネクティビティ」も今後のテーマになる。オープンネットワークの浸透で、顧客は世界中のどのメーカーの機器ともつながる機能、ユニットを求めている。得意な分野の機器は当社で開発、不得手な分野は他社と提携してもよい。当社は得意な個々の製品を磨き、性能、機能を高める。
今年の景気は多少よくなると思うが、大きく飛躍することはないだろう。
予断を許さない状況は続くが、ビジネスチャンスととらえ当社の強みを磨き抜き、新たな成長を目指していく。